.htaccessでBasic認証をかける方法|自社サーバーの電子ブックに閲覧制限をつける手順【2026年版】

.htaccessでBasic認証をかける方法|自社サーバーの電子ブックに閲覧制限をつける手順【2026年版】

本記事は、PDFをめくれる電子ブックに変換するツール「MEKURU(メクル)」の運営チームが執筆しています。レンタルサーバー各社の仕様やApacheの一般的な設定については公式サイト等の一次情報をもとに記載しています(2026年8月時点)。

「クライアントのサーバーに電子ブックを置いたけれど、取引先だけに見せたいので、URLを知っている人でも勝手には開けないようにしたい」——自社サーバーに設置したデジタルカタログに閲覧制限をかけたいとき、いちばん手軽なのが .htaccess によるBasic認証です。フォルダにファイルを2つ置くだけで、ページを開こうとするとID・パスワードの入力を求められる状態にできます。

結論
– .htaccess と .htpasswd の2ファイルを置くだけでBasic認証がかかる
– MEKURUのZIP設置版は閲覧パスワード非対応。その代わりがこのBasic認証
– 手順は3STEP。FTP接続ができていれば作業は10分ほど
– ZIPを自社サーバーに置けば、買い切りの公開期間(1年)が過ぎても設置先で見せ続けられる
– Basic認証は「入口の鍵」。開けた人のスクショ・再共有までは防げない

「知りたい!」を、めくって見つかる!ぼく、メクルンです。Basic認証って名前はむずかしそうだけど、やることは「フォルダに合言葉のドアを付ける」だけなんだ。今日はクライアントのサーバーに置いた電子ブックを守るところまで、順番に案内するね!

この記事は、自社またはクライアントのサーバーに電子ブックを設置し、閲覧制限をかけて納品する制作会社の方に向けて書いています。MEKURUで作った電子ブックをZIPで書き出し、レンタルサーバーに置いた状態を前提に説明します(設置手順そのものは後述の関連記事にまとめています)。

そもそもBasic認証とは?

Basic認証は、Webサーバー(Apache系)に昔から備わっているアクセス制限のしくみです。制限をかけたフォルダにアクセスすると、ブラウザが「ユーザー名とパスワードを入力してください」というダイアログを出し、正しく入力した人だけが中を見られます。

使うファイルは2つだけです。

  • .htaccess … 「このフォルダに認証をかける」という指示書。どのパスワードファイルを使うかを書く
  • .htpasswd … ユーザー名と、暗号化したパスワードを記録しておくファイル

この2つを、制限したいフォルダ(電子ブックを置いたフォルダ)に置くだけで完了します。プログラムを追加でインストールする必要はありません。MEKURUのZIP設置版は自己完結ビューア同梱の静的なファイル一式なので、そこに認証のドアを1枚かぶせるイメージです。

なぜMEKURUのZIP設置版でBasic認証を使うのか

MEKURUには、ツール上で公開したブックに閲覧パスワードをかける機能があります。ただしこれはサーバー側の処理が必要な機能で、MEKURU上で公開したときにだけ動きます。

ZIPで書き出して自社サーバーに設置したブックでは、閲覧パスワードと公開/非公開の切り替えが使えません。ZIP設置版は置くだけで表示できる静的なファイルなので、パスワードの判定をする仕組みがサーバー側にないからです。

そこで、閲覧制限はサーバー側のBasic認証で代替します。これがこの記事の本題です。「MEKURU上で公開するなら閲覧パスワード」「自社サーバーに置くならBasic認証」という2本立てで覚えておくと迷いません。

なお、買い切り(¥9,900/冊・税込)でMEKURU上に公開できる期間は1年間で、延長は¥3,300/年です(期限が切れたあとでも、いつでも延長できます)。ただし、期限内にZIPで書き出して自社サーバーに置いたブックは、MEKURU上の公開期間が終わったあとも設置先でそのまま公開し続けられます(ZIPはMEKURUと通信しないため)。自社サーバーにBasic認証で設置して納品するこの記事の使い方なら、1年で見られなくなる心配はありません。ZIPの書き出し自体は契約が有効なうちだけできる、という点だけ覚えておいてください。

ここ、勘違いしやすいポイント!「ZIPで書き出せば、そのまま閲覧パスワードも付いてくる」わけじゃないんだ。自社サーバーに置くなら、鍵はサーバー側のBasic認証にお任せする、って先に決めておくと迷わないよ。

.htaccessでBasic認証をかける手順

ここからが実際の作業です。電子ブックのフォルダがすでにサーバーに置いてある前提で、3ステップで進めます。

STEP1: パスワードファイル(.htpasswd)を用意する

まず、ユーザー名と暗号化したパスワードを記録した .htpasswd を作ります。中身は次のような1行です(パスワードは暗号化された文字列に変換して記録します)。

user01:$apr1$abcd1234$xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
  • 何をするか:ユーザー名と暗号化パスワードのペアを1行つくる
  • どこで作るか:パスワードは平文(そのままの文字)では書けません。暗号化ツール(「.htpasswd 作成」で見つかるオンライン生成ツールや、サーバーにログインして使う htpasswd コマンド)で暗号化した文字列を作ります
  • 失敗したときどうなるか:パスワードを暗号化せずそのまま書くと、多くのサーバーで認証が通らなくなります。必ず暗号化した文字列を貼ってください
エックスサーバーやロリポップ、さくらなど多くのレンタルサーバーには「アクセス制限」という管理画面の機能があって、そこでID・パスワードを入れるだけで .htaccess と .htpasswd を自動で作ってくれるよ。手で書くのが不安なら、まずそっちを探してみてね(メニュー名は各社で少し違うよ)。

STEP2: 認証をかける指示書(.htaccess)を書く

次に、電子ブックを置いたフォルダに .htaccess を作り、次の内容を書きます。

AuthType Basic
AuthName "Members Only"
AuthUserFile /home/ユーザー名/ドメイン/public_html/book/.htpasswd
Require valid-user
  • 何をするか:認証の種類(Basic)と、STEP1で作った .htpasswd の置き場所を指定する
  • いちばん大事な行:AuthUserFile には、.htpasswd のサーバー内の絶対パスを書きます。https://… のようなURLではなく、/home/… から始まるサーバー上の住所です。この住所はサーバーによって形が違うので、契約しているサーバーのファイルパスの案内で確認します
  • AuthName:ダイアログに表示される見出しです。任意の文言でかまいません
  • 失敗したときどうなるか:AuthUserFile のパスが1文字でも違うと、正しいパスワードを入れても開けません(後述のチェックポイント参照)

STEP3: 2つのファイルをフォルダに置いて動作を確認する

.htaccess と .htpasswd を、制限したいフォルダ(電子ブックの index.html が入っているフォルダ)にFTPでアップロードします。

  • 何をするか:2ファイルを電子ブックのフォルダに置き、公開URLをブラウザで開く
  • 確認すること:URLを開いてID・パスワードの入力ダイアログが出れば成功です。正しく入力するとブックが表示されます
  • 失敗したときどうなるか:ダイアログが出ずにそのまま開けてしまう/逆に正しいパスワードでも開けないときは、次の章のチェックポイントを順に確認します

うまくいかないときのチェックポイント

Basic認証は記述が少しでもずれると効かないので、つまずいたら上から順に確認します。

  • AuthUserFile のパスが違う … いちばん多い原因です。URL(https://…)ではなく、サーバー内の絶対パス(/home/…)になっているか確認します
  • .htpasswd のパスワードが平文のまま … 暗号化した文字列に置き換えます
  • ファイル名の先頭のドットが抜けている … htaccess ではなく .htaccess、htpasswd ではなく .htpasswd です。先頭のドットが必須です
  • 置いた場所が違う … 制限したいフォルダ(ブックの index.html と同じ階層)に置きます。1つ上や下の階層だと、意図した範囲にかかりません
  • FTPで「隠しファイル」が表示されていない … 先頭がドットのファイルは、FTPソフトの設定で「隠しファイルを表示」にしないと見えないことがあります
どうしても手書きでうまくいかないときは、無理せずサーバーの「アクセス制限」機能を使うのが確実だよ。あの機能は .htaccess と .htpasswd を正しい形で自動生成してくれるから、パスの書き間違いも起きにくいんだ〜。

Basic認証で守れること・守れないこと

閲覧パスワードのときと同じで、Basic認証も「入口を絞る鍵」です。線引きを知っておくと、載せてよい情報の判断ができます。

守れること

  • URLがうっかり広まっても、ID・パスワードを知らない人には開かれない
  • 「渡した相手だけ」に絞った限定公開ができる(取引先向け・会員向けの配布)

守れないこと

  • 開けた人が、画面を撮影したり内容をメモしたりするのは止められません
  • ID・パスワードを渡した相手が、それを別の人に教えてしまえば、教わった人も開けます

つまり「社外秘だが、渡す相手は信頼できる」くらいの温度感の資料に向いています。絶対に外に出せない機密は、そもそも電子ブックにしないのが安全な判断です。この点は、MEKURU上で閲覧パスワードをかける場合とまったく同じです。

よくある質問

Q. MEKURUの無料プランでもBasic認証はかけられますか?
A. Basic認証はサーバー側の設定なので、MEKURUのプランとは別の話です。ただし自社サーバーに置くにはZIP書き出しが必要で、ZIP書き出しは買い切り(¥9,900/冊・税込)またはサブスクで対応しています(無料プランはZIP書き出し非対応)。書き出したファイルをサーバーに置いてから、そのフォルダにBasic認証をかけます。

Q. Basic認証と、MEKURUの閲覧パスワードは何が違いますか?
A. 閲覧パスワードはMEKURU上で公開したブックにかける機能で、ツール側で判定します。Basic認証は自社サーバーに置いたブックに、サーバー側でかける制限です。ZIP設置版では閲覧パスワードが使えないため、Basic認証で代替します。

Q. FTPやファイル編集に自信がありません。設置ごと任せられますか?
A. MEKURUには自社サーバーへのアップロード代行(¥11,000・税込)があります。ただし代行はFTPでのファイル設置が対象です。Basic認証の設定まで含めたい場合は、サーバーの「アクセス制限」機能(管理画面)を使うと、専門知識がなくても画面上の操作だけで設定できます。

Q. Basic認証をかけると、検索エンジンにも出なくなりますか?
A. 認証がかかったページはクローラーも中身を読めないため、通常はインデックスされにくくなります。ただし確実に検索から外したい場合は、サーバー側の設定とあわせて運用方針を決めておくのが安全です。

まとめ

  • Basic認証は .htaccess と .htpasswd の2ファイルをフォルダに置くだけでかけられる、Apache系サーバーの標準的な閲覧制限
  • MEKURUのZIP設置版は閲覧パスワードが使えないため、閲覧制限はこのBasic認証で代替する
  • 手順は「.htpasswdを作る → .htaccessを書く → 2ファイルを置いて確認」の3STEP。FTP接続ができていれば作業は10分ほど
  • いちばん多い失敗は AuthUserFile のパス間違いと、パスワードの平文書き。手書きが不安なら各サーバーのアクセス制限機能が確実
  • Basic認証は「入口の鍵」。開けた人のスクショ・再共有までは防げないので、機密の線引きは閲覧パスワードのときと同じ考え方で
まずは無料プランでPDFをアップして、めくれる電子ブックになるところまで試してみて! 納品用に自社サーバーへ置くときだけ買い切りでZIP書き出しして、そのフォルダにBasic認証をかければ、取引先だけに見せる形が作れるよ〜。

まずは1冊、無料で試してみませんか?
MEKURUの無料プラン(1冊・100ページ・300MB/フッターにMEKURUのコピー表記あり)なら、登録してPDFをアップロードするだけで、めくれる電子ブックに自動変換されます。自社サーバーへ設置して納品する流れは、買い切り(¥9,900/冊・税込)でのZIP書き出しから始められます。
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関連記事
– 電子ブックにパスワードをかける方法と限界|閲覧制限のしくみと使い分け
– 電子ブックを自社サーバーに設置する方法|ZIP書き出しから公開までの手順
– 電子ブックを自社サーバーで公開するおすすめレンタルサーバー3選


出典一覧

  1. MEKURU公式サイト — ZIP書き出し(買い切り・サブスクのみ/無料プラン非対応)・買い切り料金・自社サーバー公開・アップロード代行・閲覧パスワード(MEKURU上公開時のみ)
  2. MEKURU製品仕様(実装確認) — ZIP設置版で閲覧パスワード・公開/非公開切替が非対応であり、閲覧制限はサーバーのBasic認証で代替すること
  3. Apache HTTP Server(一般的なBasic認証の仕様) — .htaccess/.htpasswd・AuthType/AuthUserFile/Require の記述

※本記事の情報は2026年8月時点のものです。料金・仕様は変更される場合があります。レンタルサーバー各社のアクセス制限機能の画面・メニュー名は改定される場合があるため、設定時は最新の管理画面をご確認ください。掲載内容は各サービスの公式サイト等の一次情報に基づいて記載しています。

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