電子ブックのアクセス解析では何が見られる?公開方法で変わる指標と設定
紙のカタログは「配った数」までしか分かりませんでした。電子ブックにすると、読まれた回数やどのページで止まったかが数字で見えます。ただし、どこで公開するかによって見られる指標も、必要な設定も変わります。ここを先に押さえておくと、あとから「思っていたデータが取れない」と困りません。
結論
– 電子ブックの解析で基本的に分かるのは「閲覧数・デバイス・流入元・どのページまで読まれたか」の4つ
– MEKURU(メクル)上で公開すれば、この4つは設定なしの内蔵分析で見られる
– ZIPで自社サーバーに設置した版でも取れるが、GA4側でカスタムディメンションの登録がひと手間必要
– 自社サーバーにデータを置いて公開する場合は、GA4の測定IDを登録して計測する
– 内蔵分析を使うか、自分のGA4で見るか=「どこで公開するか」で決まる
この記事は、自社のカタログやパンフレットを電子ブックにして配り、読まれ方を数字で確認したい販促・広報のご担当者に向けて書いています。制作会社としてクライアントに納品する立場の方は、後半の「自社サーバーに設置する場合」も合わせて読んでください。
電子ブックのアクセス解析で見られる4つのこと
ツールによって呼び方や項目の細かさは違いますが、電子ブックの解析でまず知りたくなるのは、次の4つに集約されます。
- 閲覧数 … 何回開かれたか。配信のあと、どれくらい見られているかの全体量
- デバイス … スマホ・タブレット・PCの割合。スマホ中心なら、次号は文字を大きくする判断につながる
- 流入元 … どこから来たか。メール・SNS・自社サイトのどれが効いたか
- ページ到達 … どのページまで読まれたか。途中で離脱していないか、見てほしいページに届いているか
紙では「印刷して配った数」で止まっていた情報が、電子ブックだと「実際に開かれて、どこまで読まれたか」まで分かる。これがアクセス解析を入れる一番の価値です。
MEKURU(メクル)の内蔵分析でも、この閲覧数・デバイス・流入元・ページ到達が標準で見られます。追加の契約や外部ツールの登録なしに、管理画面でそのまま確認できます。
数え方も先に知っておくと、報告のときに困りません。閲覧数は「開かれた延べ回数」で、同じ人が読み直せばその分増えます(訪問者数ではありません)。ページ到達は、そのページが開かれた回数です。ページをめくった時点で数えるので、読んだ時間の長さは条件になりません。目次やリンクで飛んだ場合も、そのページに着いたものとして数えます。ボットと、オーナーである自分自身の閲覧は除外されるので、確認のために自分で開いた分が混ざる心配はありません。
どこで公開するかで、見える指標も設定も変わる
ここが選ぶときの分かれ目です。電子ブックの公開のしかたは、大きく2通りあります。
- MEKURU上でそのまま公開する(URLを配って見てもらう)
- ZIPで書き出して、自社サーバーに設置して公開する(データを手元に持つ)
この2つで、アクセス解析の「見方」がまるごと変わります。次の表で整理します。
| MEKURU上で公開 | 自社サーバーに設置(ZIP) | |
|---|---|---|
| 閲覧数・デバイス・流入元 | 内蔵分析で見られる | GA4で見られる |
| ページ到達 | 内蔵分析でそのまま見られる | GA4で見られる(設定がひと手間) |
| 設定の手間 | なし(標準搭載) | GA4の測定IDを登録する |
| 外部の計測タグ(GA等) | 埋め込み非対応 | 対応(GA4を自分で入れる) |
| データの持ち主 | MEKURUの管理画面 | 自分のGoogleアナリティクス |
つまり、手軽にすぐ見たいなら内蔵分析、社内で使っているGoogleアナリティクスに集約したいなら自社サーバー設置+GA4、という選び方になります。
ひとつ注意したいのが「どのページまで読まれたか」です。ZIP設置版でも取れますが、GA4の管理画面でひと手間だけ設定が必要になります。
ZIP版のビューアは、めくるたびにGA4へ page_reach というイベントを送っています。ただしページ番号はカスタムディメンションとして登録しないと、レポートの表に出てきません(管理 → カスタム定義 → page_number を登録)。登録した日以降のデータにしか適用されないので、計測を始める前に済ませておく必要があります。設定手順は製品マニュアルのZIP書き出しのページにまとめています。
すぐ見たいならMEKURU上での公開が手間なしです。ZIP設置は「Googleアナリティクスに集約したい」「クライアントのドメイン配下に置きたい」案件で選ぶ、と考えると迷いません。
MEKURU上で公開する場合(内蔵分析)
MEKURU上で公開したブックは、閲覧数・デバイス・流入元・ページ到達を内蔵のアクセス分析でそのまま確認できます。測定タグを貼る作業はいりません。作って公開すれば、その日から数字が溜まっていきます。
一点だけ知っておきたいのは、MEKURU上で公開したブックには、GA(Googleアナリティクス)などの外部計測タグは埋め込めないことです。ビューアのセキュリティ設定で外部スクリプトを止めているためで、ホスト公開の解析は内蔵分析を見る、と割り切る形になります。
「まずは読まれ方を知りたい」「Googleアナリティクスは触ったことがない」という場合は、この内蔵分析だけで十分に足ります。
自社サーバーに設置する場合(ZIP+GA4)
電子ブックをZIPで書き出して自社サーバーに置くと、MEKURUの内蔵分析は使えなくなります(内蔵分析はMEKURU上で公開したブックの機能のため)。そのかわり、GA4(Googleアナリティクス4)を自分で入れて計測できます。
設定は難しくありません。ブック設定の「ZIP版のアクセス解析(GA4)」に、G- で始まる測定IDを入れておくと、書き出したZIPにGA4のタグが自動で埋め込まれます。あとはいつも使っているGoogleアナリティクスの画面で、閲覧数や流入を確認できます。自分でindex.htmlにタグを貼ることもできます。
社内の他サイトと同じアナリティクスでまとめて見たい、複数のカタログを横断して分析したい、という場合はこちらが向いています。設置の手順そのものは、電子ブックを自社サーバーに設置する方法で解説しています。
設置版で使えなくなる機能も先に知っておく
データを手元に持てるのがZIP設置版の利点ですが、サーバー側の処理が必要な次の2つの機能は、ZIP設置版では使えません。解析とは別の話ですが、公開方法を決める段階で一緒に確認しておくと安心です。
- 閲覧パスワード … ZIP設置版では設定できません。特定の人だけに見せたいときは、設置したサーバー側のBasic認証で代わりに制限します
- 公開/非公開の切り替え … ZIP設置版には切り替えスイッチがありません。公開をやめたいときは、設置したファイルをサーバーから外して管理します
「あとで非公開にしたい」「パスワードをかけたい」場面が想定されるなら、MEKURU上での公開のほうが操作は簡単です。逆に、データを自社の資産として持ちたい・独自ドメイン配下に置きたいなら設置版、という判断になります。
よくある質問
Q. 電子ブックのアクセス解析で、具体的に何が分かりますか?
A. 基本は「閲覧数・デバイス・流入元・どのページまで読まれたか」の4つです。MEKURU上で公開すれば、この4つを内蔵分析で設定なしに確認できます。なお閲覧数は開かれた延べ回数で、訪問者数ではありません。ボットと、オーナーである自分自身の閲覧は除外されます。
Q. Googleアナリティクス(GA4)は使えますか?
A. 自社サーバーにZIPを設置して公開する場合は、測定ID(G-で始まるID)を登録するとGA4タグが自動で埋め込まれます。一方、MEKURU上で公開したブックにはGAなどの外部タグは埋め込めません。
Q. 自社サーバーに置くと内蔵分析は見られなくなりますか?
A. はい。内蔵のアクセス分析はMEKURU上で公開したブックの機能です。ZIPで設置したものはGA4で計測します。あわせて、閲覧パスワードと公開/非公開の切り替えもZIP設置版では使えません。
まとめ
電子ブックのアクセス解析で見られるのは、基本的に「閲覧数・デバイス・流入元・どのページまで読まれたか」の4つです。そして、その見方はどこで公開するかで変わります。
- すぐに手軽に見たい → MEKURU上で公開して内蔵分析(閲覧数・デバイス・流入元・ページ到達を設定なしで確認)
- Googleアナリティクスに集約したい → 自社サーバーに設置してGA4で計測
自社サーバー設置版では内蔵分析・閲覧パスワード・公開/非公開切り替えが使えない点だけ、先に押さえておきましょう。まずは無料プランで1冊作って、読まれ方の数字を見てみるところから始めるのがおすすめです。
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– 電子ブックとは?仕組みとできることを整理
– 電子ブックを自社サーバーに設置する方法
出典
- 各サービスの機能・仕様は、各社の公式サイト等の一次情報に基づく(MEKURU: https://mekuru-pdf.com/ )
- 本文中の料金・機能可否はMEKURU公式および運営提供情報に基づく(2026-08時点)