電子カタログをブランド非表示で納品する方法|制作会社向け
クライアントのカタログをWebでも見せたい——そう相談されて電子カタログツールを探すと、多くのサービスは無料枠にツール側のロゴが入ります。自社の制作物として、あるいはクライアントの資産として堂々と出すには「ブランド非表示」で作れるかどうかが分かれ道です。この記事では、提供元の表示を消して納品する具体的な方法を、一次情報に基づいて整理します。
結論
– 提供元の表示を消して納品するなら、有料プランで作る(無料プランはフッターにコピー表記が残る)
– MEKURU(メクル)は紙面に透かしを入れない。有料プラン(買い切り、または月額・年額のサブスクリプション)ならフッターのコピー表記も消える
– URL・ドメインまで自社/顧客のものにするなら、ZIP書き出し+自社サーバー設置。MEKURU上公開だと mekuru-pdf.com 配下になる
– 買い切り¥9,900/冊(税込・公開期間1年)なら案件単位で費用が閉じ、クライアントに月額が残らない
この記事は、クライアントの電子カタログを制作して納品する制作会社の方に向けて書いています。
「ブランド非表示」には2つの意味がある
「ブランドを消したい」という相談は、実は2つの別々の話が混ざっています。納品前に、どちらを求められているのかを切り分けておくと迷いません。
- 紙面(ビューア画面)の提供元表示 … カタログを開いたときに見える、ツール側のロゴやコピー表記
- URL・ドメイン … カタログのアドレス。
mekuru-pdf.com/〜のようにツール事業者のドメインが出るか、クライアントのドメイン/〜にできるか
多くの記事は1だけを「ロゴ非表示」と呼びますが、納品案件では2まで求められることがあります。MEKURUではこの2つを別々の方法で解決します。順に見ていきます。
紙面の提供元表示を消す(有料プラン)
まず前提として、MEKURUは紙面(ビューア)に透かし(ウォーターマーク)を入れません。 提供元の表示はフッターのコピー表記のみです。
- 無料プラン(¥0・1冊まで・100ページまで・1ファイル300MBまで) … フッターにMEKURUのコピー表記あり(透かしは入らない)
- 有料プラン(買い切り、または月額・年額のサブスクリプション) … このフッターのコピー表記が消える
つまり、提供元の表示を消して納品したいなら、有料プランで作れば紙面からMEKURUの名前が出なくなります。買い切り限定ではなく、月額プランでも同じように消えるのがポイントです。
無料プランで一度作ってみて、フッター表記の見え方を確認してから納品用に有料プランへ切り替える、という進め方ができます。
URL・ドメインまで隠すなら(ZIP書き出し+サーバー設置)
紙面の表記が消えても、MEKURU上で公開するとURLは mekuru-pdf.com 配下になります(スラッグ=アドレスの末尾は自由に設定できますが、ドメイン自体は独自ドメインに非対応です)。「アドレスにもツール名を出したくない」という納品要件なら、ここを解決する必要があります。
方法は2つです。
- ZIP書き出し → 自社/クライアントのサーバーに設置 … 買い切り・月額とも対応。書き出したデータをFTPでアップロードすれば、クライアントのドメイン配下で公開でき、アドレスバーもクライアントのものになります。納品物としてデータが手元に残るのも制作会社にとっては大きい
- iframeで自社サイトに埋め込む … 自社サイトのページに埋め込めば、閲覧者が見るアドレスバーは自社ドメインになります
「紙面の表記が消えること」と「URLのドメイン」は別の話なので、クライアントに「ブランドを完全に消せる」と約束する前に、どちらまで求められているかを確認しておくのが安全です。ドメインまで含めるならZIP書き出しでの設置が確実です。
費用は案件単位で閉じる(買い切り¥9,900/冊)
納品案件で月額ツールを使うと、案件が終わってもクライアントに課金が残り続けます。「月額をクライアントに請求する」話がまとまらず、制作会社が費用を被る——これが電子カタログ納品でよくあるつまずきです。
MEKURUの買い切りは1冊¥9,900(税込)。ZIPダウンロードに対応し、自社サーバー公開OK・商用利用OKで、透かしは元々入らずコピー表記もありません。案件ごとに費用を固定できるので、見積もりに乗せやすく、クライアントに月額を請求せずに済みます。
ひとつだけ誤読しやすい点を正直に書いておくと、MEKURU上での公開期間は1年間です(延長は¥3,300/年)。ただしZIPで書き出した分は手元に残るため、クライアントのサーバーに設置しておけば、その後も継続して見せられます。「買い切り=どこでも永年公開」ではなく、「案件費用を1冊単位で閉じられる買い方」と捉えると実態に合います。
なお、PDFから自分で作成できるSaaS型で買い切りプランを持つのはMEKURUで、他社の多くは月額中心です。
他社ツールの提供元表示はどうなっているか
比較の参考として、主要ツールの「無料枠でのロゴ表示」と「消す条件」を、各社公式の記載に基づいて淡々と並べます(税表記はサービスごとに異なるため、金額には税区分を添えています)。
| サービス | 無料枠の提供元表示 | 消す条件 |
|---|---|---|
| MEKURU | フッターにコピー表記あり(透かしはなし) | 有料プラン(買い切り¥9,900/冊・税込、または月額・年額のサブスクリプション)で消える |
| ActiBook | ビューア内に提供元サイトリンクとActiBookの背景ロゴが表示 | 有料料金は非公開 |
| ebook5 | ebook5ロゴが表示 | ビジネス5以上(¥3,960/月・税込)でロゴ非表示/差し替え可 |
| meclib | 無料プランなし(無料トライアルのみ) | 独自ドメインは¥33,000/年・税抜(プレミアム以上限定) |
meclibは無料プランがなく、独自ドメイン運用は上位プランのオプション扱いです。ActiBookは有料料金が非公開のため、消すための金額はここでは書けません。「無料で試してから、消す段になっていくらかかるか」を先に確認しておくと、納品見積もりの精度が上がります。
ZIP納品で使えなくなる機能(先に把握しておく)
MEKURUでブランド非表示を優先してZIPで書き出し・自社サーバー設置にすると、代わりに使えなくなる機能があります。ここを隠すと納品後にトラブルになるので、先に共有しておきます。
ZIP設置版では、閲覧パスワード・公開/非公開の切替が使えません。なお、リード獲得とアクセス解析(GA4)は、ブック設定で送信先URLと測定IDを登録すればZIP設置版でも使えます(受け取り先の作り方は製品マニュアルの「リード獲得」のページにまとめています)。これらはサーバー側の処理が必要で、MEKURU上で公開したときのみ動作します。
ZIP版では、アクセス解析はGoogleアナリティクスやSearch Consoleなどの外部タグ追加で、閲覧制限はサーバー側のBasic認証で代替できます。「ブランドを消す(ZIP設置)」と「閲覧パスワードを使う(MEKURU上公開)」は方向が逆になることがあるので、クライアントの要件のうちどちらを優先するかを最初に決めておくのがおすすめです。
よくある質問
Q. 無料プランでもブランド表示を消せますか?
A. 無料プランはフッターにMEKURUのコピー表記が残ります。表記を消すには有料プラン(買い切りまたは月額・年額のサブスクリプション)が必要です。なお透かし(ウォーターマーク)は無料プランでも入りません。
Q. 買い切りで作ったカタログは何年見られますか?
A. MEKURU上での公開期間は1年間で、延長は¥3,300/年です。ZIPで書き出した分は手元に残るので、自社やクライアントのサーバーに設置しておけば、その後も継続して見せられます。
Q. カタログのURLを自社(クライアント)のドメインにできますか?
A. MEKURU上での公開はmekuru-pdf.com配下となり、独自ドメインには非対応です。ドメインまで自社/顧客のものにするなら、ZIPで書き出して自社/顧客のサーバーに設置するか、iframeで自社サイトのページに埋め込みます。
Q. ZIPで納品すると使えなくなる機能はありますか?
A. 閲覧パスワード・公開/非公開の切替はMEKURU上公開時のみ動作します。ZIP版はGoogleアナリティクス等の外部タグやBasic認証で代替します。
まとめ
電子カタログをブランド非表示で納品するときは、「紙面の提供元表示」と「URLのドメイン」を分けて考えるのが近道です。MEKURUは紙面に透かしを入れず、有料プラン(買い切り、または月額・年額のサブスクリプション)ならフッターのコピー表記も消えます。URL・ドメインまで自社/顧客のものにしたいなら、ZIP書き出し+自社サーバー設置(またはiframe埋め込み)で対応します。
買い切り¥9,900/冊(税込・公開期間1年)なら案件単位で費用が閉じ、クライアントに月額を残さずに納品できます。まずは無料プランで1冊作り、フッター表記の見え方を確認するところから始めてみてください。
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– 電子カタログは買い切りと月額どっち?納品案件での選び方
出典
- MEKURU(各プランの料金・仕様・ブランド表示・ZIP版の制限):MEKURU公式サイト(https://mekuru-pdf.com/)
- ActiBook(無料版のロゴ表示・料金非公開):ActiBook公式サイト(https://actibook.cloudcircus.jp/)
- ebook5(無料版ロゴ・ロゴ非表示条件・料金):ebook5公式サイト(https://www.ebook5.net/summary/price.html)
- meclib(無料プランの有無・独自ドメイン料金):meclib公式サイト(https://www.digitalbook-meclib.jp/plan-price/cloud/)
※料金・仕様は各サービスの公式サイト等の一次情報に基づく。税表記はサービスごとに異なるため本文・表に明記した。