社内資料はPDFのまま?電子ブックにすべき?共有方法の選び方

社内資料はPDFのまま?電子ブックにすべき?共有方法の選び方

マニュアルや製品資料、報告書などの社内資料。メールに添付したりフォルダで共有したりと、多くはPDFのまま回っているはずです。そこに「電子ブックにしたほうがいいのかな?」という迷いが出たとき、何を基準に決めればいいのかを整理します。

結論
– 社内だけで完結し、印刷やレイアウト保持が大事な資料はPDFのままで十分
– 社外にも渡す・スマホでよく見る・差し替えが多い資料は電子ブックが向く
– 判断は「誰が・どの端末で・どのくらいの頻度で見るか」の3点で決める
– 迷うなら無料で1冊だけ電子ブックにして、実物で見比べる

どっちが正解じゃなくて、資料ごとに向き不向きがあるんだね!

この記事は、社内で資料を共有したい事業会社の担当者に向けて書いています。制作会社としてクライアントに納品する立場の方は、後半で少しだけ触れる「自社サーバーに置く方法」も参考にしてください。

まず、何で選ぶべきか(判断の3つの軸)

PDFと電子ブックのどちらが良いかは、資料の中身より使われ方で決まります。次の3つを自分の資料に当てはめてみてください。

  1. 誰が見るか … 社内の決まった人だけか/社外の取引先・お客様にも渡すか
  2. どの端末で見るか … PCで開くのが中心か/外出先やスマホでも見るか
  3. どのくらい更新するか … 作ったら終わりか/中身を頻繁に差し替えるか

3つとも「前者」に寄るならPDFのままが手軽です。ひとつでも「後者」があるなら、電子ブックにする価値が出てきます。

PDFのままが向くケース

次のような資料は、無理に電子ブックにしなくて構いません。

  • 印刷して使う … 手元で紙に出す前提なら、PDFがそのまま印刷データになる
  • レイアウトを厳密に保ちたい … 契約書・仕様書など、1文字もずれてほしくない資料
  • 社内の少人数で完結する … 共有フォルダやチャットに置けば足りる
  • オフラインで開きたい … ネットに繋がっていない環境でも開ける

PDFは「渡した相手が勝手に中身を書き換えにくい」という安心感もあります。改変させたくない資料ほど、PDFの素の強さが効きます。

電子ブックが向くケース

一方で、次のどれかに当てはまるなら電子ブックが読み手にやさしくなります。

  • URLひとつで配れる … メール添付の容量制限に悩まなくてよい。リンクを送るだけ
  • スマホでめくって読める … 指でめくる操作・めくり音つきで、外出先でも読みやすい
  • 差し替えてもURLが変わらない … 中身を新しいPDFに入れ替えても、共有済みのリンクはそのまま使える
  • どのくらい読まれたか分かる … 閲覧数やどのページまで到達したかを、あとから確認できる
  • 目当ての言葉を探せる … テキストの入ったPDFなら、全文検索で該当ページにすぐ飛べる

「共有した資料が、ちゃんと読まれているか分からない」「更新のたびに新しいファイルを配り直している」——このあたりに心当たりがあれば、電子ブック向きの資料です。

毎回ファイルを送り直してる資料、けっこうあるかも…?

電子ブックにするといくらかかるか

電子ブックにするツールはいくつもありますが、まず費用感をつかむために、無料で試せるMEKURU(メクル)を例に挙げます。

  • 無料プラン:¥0・1冊まで・100ページまで・1ファイル300MBまで(フッターに提供元の表記が入ります)
  • 買い切り:¥9,900/冊・1冊1,000ページまで・1GBまで・提供元の表記なし・商用利用OK

まずは無料で1冊だけ電子ブックにして、いつも配っているPDFと見比べてみるのが確実です。読み手として気持ちよく読めるか、社内で共有しやすくなるかは、実物を触ると一発で分かります。

なお買い切りにする場合、公開期間は1年間です(延長は¥3,300/年)。「一度買えば永久に見られる」わけではない点だけ覚えておいてください。ただしZIP形式で書き出したデータは手元に残るので、社内サーバーに置いて使い続けることはできます。

社内サーバー(イントラ)に置きたい場合の注意

社外に公開せず、社内のサーバーやイントラだけで見せたいというニーズもよくあります。MEKURUは電子ブックをZIP形式で書き出せるので、自社サーバーに置いて社内限定で公開できます。

ただし、ZIPで書き出して自社サーバーに設置する形(ZIP設置版)では、次の2つが使えません。ここは先に知っておいてください。

  • 閲覧パスワード … ページを開く前のパスワード保護。ZIP設置版では使えないため、サーバー側のBasic認証で代替します
  • 公開/非公開の切り替え … 管理画面のスイッチでの切替はできません。設置したファイルを出し入れして公開状態を管理します

いずれもサーバー処理が必要な機能のため、MEKURU上で公開したときだけ動く仕組みです。社内サーバーに置くなら、この2つはサーバー側の設定で補う、と理解しておくと迷いません。

社内だけで見せたいなら、まず無料で1冊ためして感触をつかむのがおすすめ!

よくある質問

Q. 社内だけで見る資料でも、電子ブックにする意味はありますか?
A. スマホで読みたい・全文検索したい・差し替えてもURLを変えたくない、のいずれかがあれば向きます。印刷前提でレイアウトを厳密に保ちたいだけなら、PDFのままで問題ありません。

Q. 電子ブックにした資料を、社内サーバー(イントラ)に置けますか?
A. ZIP形式で書き出せば置けます。ただしZIP設置版では閲覧パスワードと公開/非公開の切り替えが使えないため、閲覧制限はサーバーのBasic認証、公開の出し入れは設置ファイルの入れ替えで管理します。

Q. 資料を差し替えたらURLは変わりますか?
A. 電子ブックなら、PDFを差し替えてもURLは維持されます。差し替え回数はサブスクなら無制限、買い切りは同一PDFで6回までです。

まとめ

社内資料をPDFのままにするか電子ブックにするかは、「誰が・どの端末で・どのくらいの頻度で見るか」で決められます。社内だけ・印刷前提・作りきりの資料はPDFで十分。社外にも渡す・スマホで見る・差し替えが多い資料は、電子ブックにすると共有がぐっと楽になります。

正解をひとつに決める必要はありません。迷ったら無料で1冊だけ電子ブックにして、いつものPDFと見比べてから判断すれば失敗しません。

関連記事
– 電子ブックとは?仕組みとできることを解説
– PDFから電子ブックを作る方法
– 電子ブックを自社サーバーに設置する方法

出典

  • 料金・仕様は各サービスの公式サイト等の一次情報に基づく(MEKURU: https://mekuru-pdf.com/ )

← 記事一覧へ