電子ブックの「ロゴが出る/出ない」で何が変わる?制作会社が納品前に見る判断軸【2026年版】
本記事は、PDFをめくれる電子ブックに変換するツール「MEKURU(メクル)」の運営チームが執筆しています。他社ツールについては公式サイト等の一次情報をもとに記載しています(2026年8月時点)。
電子ブック作成ツールを使うと、多くのサービスは画面のどこかに提供元のロゴやサービス名が入ります。「ロゴが出るか/出ないか」は、見た目の好みの話に見えて、実は制作会社が納品案件で最初に確認すべき選定軸です。ここを外すと、外注に見えたり、クライアントの資産として渡しにくくなったりします。この記事では、ロゴの有無で何が変わるのかを整理し、ツール選びの軸に落とし込みます。
結論
– ロゴが出るのはどのツールも無料プラン。制作物に提供元の名前が残り、自社の顔で出しにくい
– 消えるのは有料プランから。ただし「紙面の表記」と「URLのドメイン」は別問題として見る
– MEKURUは紙面に透かしを入れず、有料プラン(買い切り・サブスク)でフッターのコピー表記が消える
この記事は、クライアントの電子ブックを制作・納品する制作会社の方に向けて書いています。自分用に1冊だけ作る場合も考え方は同じですが、費用や「誰の資産として残すか」の話は「クライアントに渡す前提」で読み進めてください。
ロゴが「出る」と、制作会社にとって何が変わるのか
まず、ロゴが入ったまま納品すると何が起きるのかを整理します。単なる見た目の問題ではありません。
- 自社の制作物として出しにくい … ビューアに知らないツール名が出ていると、「これは外注で作ったのかな」という印象を与えかねません
- クライアントの資産に見えない … クライアント名で公開したいのに、別会社のロゴが載っていると、クライアント側から差し替えを求められることがあります
- 成果物として売りにくい … 制作物を新しい収益メニューとして販売する場合、提供元の表示が残っていると自社/クライアントのブランドで出しづらくなります
逆に言えば、ロゴが「出ない」状態を作れると、電子ブックを自社の制作物・クライアントの資産として堂々と渡せるようになります。これが、ロゴの有無を選定軸として先に確認しておきたい理由です。
ロゴの「消える/残る」には3つの層がある
「ロゴを消したい」という一言には、実は別々の3つの話が混ざっています。ここを分けておくと、ツール選びで迷いません。
- 透かし(ウォーターマーク) … 紙面やビューアに重ねて入る、提供元の透かし表示
- 提供元のコピー表記・ロゴ … ビューアの端や画面に出るサービス名・提供元リンク
- URL・ドメイン … カタログのアドレス。
ツール事業者のドメイン/〜のままか、クライアントのドメイン配下にできるか
多くの比較記事は1と2だけを「ロゴ非表示」と呼びますが、納品案件では3のアドレスまで求められることがあります。「紙面から名前が消えること」と「アドレスから名前が消えること」は別の話です。クライアントに「ブランドを完全に消せます」と約束する前に、どの層まで求められているかを確認しておくのが安全です。
どのプランで、何が変わるのか(費用の軸)
3つの層のうち、1と2(紙面の表示)はプランで変わります。無料プランはどのツールも提供元の表示が入り、消えるのは有料プランからというのが共通点です。つまり「ロゴを消す」=「有料プランで作る」と考えれば、実質のコストが見えてきます。
MEKURUを例にすると、こうなります。
- 無料プラン(¥0・1冊まで・100ページまで・1冊300MBまで) … フッターにMEKURUのコピー表記あり(透かしは入りません)
- 有料プラン(買い切り¥9,900/冊・税込、または月額¥3,850〜・税込のサブスク) … このフッターのコピー表記が消える
MEKURUはそもそも紙面に透かし(ウォーターマーク)を入れないので、消す対象はフッターのコピー表記だけです。有料プランにすれば、買い切り・月額のどちらでもこの表記が消えます。無料プランで一度作って見え方を確認し、納品用に有料プランへ切り替える、という進め方ができます。
一方、3のURL・ドメインはプランを上げるだけでは変わりません。MEKURU上で公開するとアドレスは mekuru-pdf.com 配下になります(末尾のスラッグは自由に設定できますが、独自ドメインには非対応です)。アドレスからもツール名を消したいなら、次の方法になります。
- ZIP書き出し → 自社/クライアントのサーバーに設置 … 書き出したデータをFTPでアップロードすれば、クライアントのドメイン配下で公開でき、アドレスバーもクライアントのものになります
- iframeで自社サイトに埋め込む … 自社サイトのページに埋め込めば、閲覧者が見るアドレスバーは自社ドメインになります
なお、ZIP書き出しは買い切り・サブスクの有料機能で、無料プランでは使えません。「アドレスまで自社のものにする」を狙うなら、まず有料プランが前提になる点を押さえておいてください。
ツールごとに「無料枠の表示」と「消す条件」を比べる
同じ「ロゴが出る/出ない」でも、無料枠での出方と、消すための条件・費用はツールで違います。国内でよく比較される3ツールを、各社公式の記載に基づいて淡々と並べます。料金の税表記はツールごとに異なるため併記します。
| ツール | 無料枠での提供元表示 | 消す条件(紙面の表示) |
|---|---|---|
| MEKURU | フッターにMEKURUのコピー表記あり(透かしは入らない) | 有料プラン(買い切り¥9,900/冊・税込、または月額¥3,850〜・税込のサブスク)で消える |
| ebook5 | ebook5ロゴが表示 | ビジネス5以上(¥3,960/月・税込)でロゴ非表示/差し替え可 |
| ActiBook | ビューア内に提供元サイトリンクとActiBookの背景ロゴが表示 | 公式サイトに記載なし |
(各社公式サイトをもとに作成。2026年8月時点。最新条件は各公式サイトでご確認ください)
読み取れるのは、ロゴを消すこと自体はMEKURU独自の機能ではないということです。ebook5もビジネス5以上(¥3,960/月・税込)で対応します(1冊のみのパーソナル1・¥880/月・税込はロゴ非表示の対象外です)。
制作会社の実務で差が出るのは、消せるかどうかよりも「いくらで消えて、そのあと誰の資産として残せるか」です。ここを次で見ます。
ロゴを消したあと、誰の資産として残せるか
紙面のロゴが消えても、「制作物として手元に残るか」「クライアントのサーバーで継続できるか」はプランのタイプで変わります。ここが月額と買い切りの分かれ目です。
- 月額プラン … 契約を続けている間だけ、MEKURU上での公開が保たれます。解約すると公開が止まります。毎月更新する運用込みの案件には向きますが、案件が終わってもクライアントに課金が残ります。ただし契約中にZIPを書き出して自社やクライアントのサーバーに置いておけば、解約後もその設置分は公開し続けられます(ZIPはMEKURUと通信しないため)。書き出せるのは契約が有効なうちだけなので、解約前に忘れず書き出してください
- 買い切り+ZIP書き出し … MEKURUの買い切り(¥9,900/冊・税込)はZIPダウンロードに対応し、自社サーバー公開OK・商用利用OKです。ZIPで書き出せば自己完結ビューアが同梱されるので、クライアントのサーバーに設置して「制作物」として引き渡せます
ひとつ正直に書いておくと、MEKURU上での公開期間は1年間です(延長は¥3,300/年)。ただしZIPで書き出した分は手元に残るので、自社/クライアントのサーバーに設置しておけば、その後も継続して見せられます。「買い切り=MEKURU上で永年公開」ではなく、「案件費用を1冊単位で閉じられる買い方」と捉えると実態に合います。
ここで、ZIPで書き出して自社サーバーに置く場合の注意もあわせて共有します。ZIP設置版では、閲覧パスワードと公開/非公開の切替が使えません(サーバー側の処理が必要で、MEKURU上で公開しているときだけ動く機能のためです)。なお、リード獲得とアクセス解析(GA4)は、ブック設定で送信先URLと測定IDを登録すればZIP設置版でも使えます(受け取り先の作り方は製品マニュアルの「リード獲得」のページにまとめています)。閲覧を制限したいときはサーバー側のBasic認証で代替します。ロゴを消しつつ閲覧制限まで求める案件は、この点を踏まえて納品形態を決めてください。
まずは1冊、ロゴなしの仕上がりを確かめませんか?
MEKURUの無料プラン(1冊・100ページ・300MB/フッターにコピー表記あり)で操作感を試し、買い切り¥9,900/冊(税込)でコピー表記なしの制作物に仕上げられます。
→ MEKURUを無料ではじめる
ケース別の考え方
- 単発で納品して終わりの案件 → 買い切りでコピー表記を消し、ZIPで書き出してクライアントのサーバーに設置。契約に縛られず、クライアントの資産・自社の制作物として残せます
- 毎月更新する運用込みの案件 → 月額で契約して保守として継続。PDFの差し替えは月額なら無制限(買い切りは同一PDF6回まで・差異が大きい場合は不可)で、差し替えてもURLは維持されます
- アドレス(URL)にもツール名を出したくない案件 → ZIP書き出し+自社/クライアントのサーバー設置か、iframeで自社サイトに埋め込み。紙面の表示だけを消すのとは別の対応が要ります
よくある質問
Q. 無料プランのロゴが入ったまま納品してはいけませんか?
A. 禁止ではありませんが、ビューアに提供元のロゴやサービス名が残ると、自社の制作物・クライアントの資産として出しにくくなります。制作物として渡すなら、有料プランで提供元の表示を消してから納品するのがおすすめです。
Q. 紙面のロゴを消せば、URLに出るツール名も消えますか?
A. 別の話です。MEKURUの場合、有料プランで紙面のフッター表記は消えますが、MEKURU上で公開するとアドレスは mekuru-pdf.com 配下になります。アドレスからも消すには、ZIP書き出しで自社/クライアントのサーバーに設置するか、iframeで自社サイトに埋め込みます。
Q. ロゴを消したうえで、自社の制作物として販売できますか?
A. MEKURUの買い切りは商用利用OKで、透かしは入らずコピー表記も有料プランで消えます。作った電子ブック(成果物)を新しい収益メニューとして販売できます。ZIPで書き出せばクライアントのサーバーに設置して長期運用も可能です。
まとめ
- ロゴが「出る/出ない」は見た目の話ではなく、制作物を自社の顔・クライアントの資産として出せるかという選定軸
- 「消したい」には透かし・提供元表記・URLのドメインの3層がある。どこまで求められているかを先に切り分ける
- 紙面の表示が消えるのは有料プランから。MEKURUは透かしを入れず、有料プラン(買い切り・サブスク)でフッターのコピー表記が消える。ebook5もビジネス5以上で対応で、MEKURU独自ではない
- アドレスまで消す・制作物として残すなら、有料機能のZIP書き出し+自社サーバー設置。買い切りのMEKURU上公開は1年だが、ZIP分を設置すれば継続できる
PDFをアップするだけ。ロゴなしの仕上がりはMEKURUの無料プランから確認できます。
無料プランで操作感を試し、買い切り¥9,900/冊(税込)・月額¥3,850〜(税込)の料金もすべて公開しています。
→ MEKURUを無料ではじめる関連記事
– 電子ブックのロゴを消せるツールの選び方|ロゴ非表示の条件と費用で比べる
– 電子カタログをブランド非表示で納品する方法|制作会社向け
– ロゴ非表示(ホワイトラベル)で卸せる電子ブックツール
– 電子ブックを自社サーバーに設置する方法
出典一覧
- MEKURU公式サイト — 無料/有料プランの料金・仕様、フッターのコピー表記と透かしなしの扱い、ZIP書き出し(買い切り・サブスクの有料機能)、公開URLのドメイン、公開期間、ZIP設置版で使えない機能、商用利用
- ebook5公式 料金 — 無料版のロゴ表示、ロゴ非表示/差し替え(ビジネス5以上)、料金
- ActiBook公式 無料プラン — 無料版の提供元リンク・背景ロゴ表示(有料料金は非公開)
※本記事の情報は2026年8月時点のものです。料金・仕様は変更される場合があります。掲載内容は各サービスの公式サイト等の一次情報に基づいて記載しています。最新の料金・仕様は各公式サイトでご確認ください。