電子ブック納品前チェックリスト20項目|制作会社が納品直前に確認すべきこと【2026年版】
本記事は、PDFをめくれる電子ブックに変換するツール「MEKURU(メクル)」の運営チームが執筆しています。他社ツールについては公式サイト等の一次情報をもとに記載しています(2026年7月時点)。
電子ブックの制作は終わったのに、納品してから「スマホで崩れていた」「ロゴ表記が残っていた」「自社ドメインで出したかった」と手戻りが発生する——受託制作でいちばん避けたいのが、この納品直後のやり直しです。防ぐ方法はシンプルで、渡す前に決まった項目を機械的に確認すること。
この記事は、クライアントの電子ブックを制作し、納品する立場の制作会社・Web制作者の方に向けて、納品直前の確認項目を20個のチェックリストにまとめたものです。
結論
– 納品前チェックは「データ/見た目/機能/納品形態」の4カテゴリ20項目で確認する
– 手戻りが起きやすいのは見た目・納品形態の合意漏れ。ZIP・自社サーバー設置では使えない機能が2つある
– コピー表記・スマホ表示・公開URLは、渡す前に必ず実機で確認する
使い方:4カテゴリ・20項目を上から確認する
チェックリストは4つのカテゴリに分かれています。データが正しいかを起点に、この順番で確認してください。とくに②見た目・ブランドと④納品形態・権利・運用は、クライアントとの事前合意が必要な項目が多く、合意漏れがあとのやり直しにつながりやすいカテゴリです。
- データの整合(納品物そのものが正しいか)
- 見た目・ブランド(クライアントの体裁になっているか)
- 機能・公開設定(意図どおりに動くか)
- 納品形態・権利・運用(渡し方と、渡したあとの運用を握れているか)
各項目には、MEKURUを例にした確認のしかたを添えています。料金・仕様の数値はMEKURUの公開情報に基づくもので、他ツールを使う場合は各公式サイトの値に読み替えてください。
カテゴリ①:データの整合(5項目)
まず、納品物のデータそのものが正しいかを確認します。ここがずれていると、以降の見た目や設定をいくら整えても意味がありません。
- 1 最新版のPDFで作ったか … クライアントから複数回PDFが届いている案件では、版ずれが起きやすいポイントです。ファイル名の日付やバージョンを、支給元の最新版と突き合わせます。
- 2 ページの抜け・順番・向きが正しいか … 見開きデータではなく単ページで書き出されているか、白紙ページや順序の入れ替わりがないかを、プレビューで通し読みして確認します。
- 3 ページ数が上限内に収まっているか … MEKURUの無料プランは1冊100ページまで、買い切り・サブスクは1冊1,000ページまでです。会社案内は収まりやすい一方、カタログは100ページを超えるケースもあるため、プラン選びと合わせて確認します。
- 4 ファイルサイズが上限内か … 無料は1ファイル300MBまで、買い切り・サブスクは1冊1GBまでです。画像の多いカタログは数十〜数百MBになりがちなので、アップロード前にファイルサイズを見ておきます。無料の300MBを超える場合はサブスク(月額¥3,850〜・税込)への切り替えを検討し、サブスクの1GBも超える大型PDFは制作代行(1冊¥30,000〜・税込)という選択肢もあります。
- 5 PDF内のリンクが元の位置で正しく飛ぶか … MEKURUはPDF内に設定したリンクを元の位置のまま反映します。 URL先が生きているか、リンク範囲がずれていないかを、実際にクリックして確認します。
カテゴリ②:見た目・ブランド(5項目)
次に、クライアントのブランドとして違和感なく出せる体裁になっているかを確認します。
- 6 テンプレート・配色がブランドに合っているか … MEKURUはテンプレート5種(デフォルト/クール/ポップ/和/北欧)と配色7項目を設定できます。クライアントのコーポレートカラーに寄せられているかを見ます。
- 7 ロゴ・背景画像が正しく表示されるか … ロゴや背景画像はPC用・スマホ用を別々に設定できます。両方を設定したうえで、それぞれの画面で欠けや潰れがないかを確認します。
- 8 フッターのコピー表記が消えているか … MEKURUはビューア紙面に透かし(ウォーターマーク)を入れません。提供元表示はフッターのコピー表記だけで、これは有料プラン(買い切り・月額とも)で消えます。無料プランのままだとフッターにコピー表記が残るため、クライアント納品では有料プランになっているかを必ず確認します。
- 9 スマホ(HTML5)で崩れず表示されるか … スマホでの閲覧が多いカタログでは、表示崩れがそのまま体験の悪化につながります。実機またはブラウザのスマホ表示で、レイアウト崩れや文字の潰れがないかを確認します。
- 10 目次・サムネイルが機能するか … ページ数の多いカタログでは、目次・サムネイル・「続きから」で目的のページに届けることが体験を左右します。設定した目次のリンク先が合っているかを確認します。
カテゴリ③:機能・公開設定(5項目)
見た目が整ったら、公開時の設定が意図どおりかを確認します。
- 11 全文検索が意図どおり使えるか … MEKURUは全文検索に対応しています。キーワードから目的のページに飛べるかを確認します。
- 12 訪問者のPDFダウンロード許可が意図どおりか … 配布資料なら「許可」、価格表など持ち出されたくない資料なら「不許可」に設定します。クライアントの意向とずれていないかを確認します。
- 13 公開URL(スラッグ)が意図した文字列か … MEKURUは公開URLのスラッグを自由に設定できます。案件名や社名に沿った分かりやすい文字列になっているかを確認します。
- 14 SEO・OGP・ファビコンを設定したか … タイトル・説明文、SNSシェア時のOGP画像、ファビコンを設定します。クライアントのサイトからリンクする前提なら、ここまで整えると仕上がりが揃います。
- 15 QRコード・iframe埋め込みが動くか … 紙のカタログや名刺にQRを載せる案件、クライアントサイトへiframeで埋め込む案件では、発行されたQR・iframeタグが実際に開けるかを確認します。
カテゴリ④:納品形態・権利・運用(5項目)
最後に、渡し方と、渡したあとの運用を確認します。このカテゴリは合意漏れが起きると、手戻りにつながりやすい部分です。
- 16 納品形態をクライアントと合意しているか … 「MEKURU上で公開して渡す」「ZIP(HTML一式)で渡す」「クライアントの自社サーバーに設置して渡す」の3択です。制作前に握っておかないと、あとで作り直しになります。
- 17 ZIP・設置で渡すなら、使えなくなる機能を説明したか … ZIP設置版(MEKURUの外で表示する形)では、閲覧パスワード・公開/非公開の切替の2つが使えません(サーバー側の処理が必要なため、MEKURU上での公開時のみ動作します)。なお、リード獲得とアクセス解析(GA4)は、ブック設定で送信先URLと測定IDを登録すればZIP設置版でも使えます。ZIP版ではGoogle AnalyticsなどのタグやBasic認証で代替する旨を、事前に伝えます。
- 18 独自ドメインで出すなら、対応方法を決めたか … MEKURU上で公開した場合、URLはmekuru-pdf.com配下になり、独自ドメインには対応していません。クライアントのドメイン配下で出すなら、ZIPを書き出して自社/顧客サーバーに設置するか、iframeで自社サイトのページに埋め込む(アドレスバーは自社ドメインになる)方法をとります。
- 19 公開期間の扱いを伝えたか … MEKURUの買い切り(¥9,900/冊・税込)は、MEKURU上での公開期間が1年間で、延長は¥3,300/年です。「買い切り=永年公開」と誤解させないよう、ZIPで書き出した分は期間後も手元に残ることも合わせて伝えます。
- 20 差し替え運用を握ったか … PDFの差し替えは、買い切りが同一PDFで6回まで、サブスクが無制限です(いずれも公開URLは変わりません)。更新頻度の高い案件なら、差し替え回数や保守の範囲を先に決めておきます。
商用利用・納品にそのまま使えるプラン
チェックリストの前提として、受託制作の納品には買い切り¥9,900/冊(税込)が使いやすい組み立てです。買い切りは商用利用OK・コピー表記なし・ZIPダウンロード対応・自社サーバー公開OKで、そのまま納品物にできます。更新が多い案件はサブスク(月額¥3,850〜・税込)+保守、単発は買い切り、と分けるとクライアントにも説明しやすくなります。
制作フロー全体の組み立て方や見積もりの考え方は、電子ブックの作り方をまとめた記事も参考にしてください。
よくある質問
Q. 納品前チェックはどの立場(プラン)で確認すればいいですか?
A. 実際に納品するプランと同じ状態で確認してください。無料プランのまま作り込むとフッターのコピー表記が残るため、コピー表記を消す買い切り(¥9,900/冊・税込)またはサブスクに切り替えた状態で、8番の表記や公開設定を最終確認するのが確実です。
Q. ZIPで納品したあと、クライアント側でアクセス数を見たいと言われたら?
A. できます。ブック設定の「ZIP版のアクセス解析(GA4)」に測定ID(Gで始まるID)を入れると、書き出すZIPにGA4のタグが自動で入ります。クライアントが普段使っているGA4でそのまま見られます。なお、MEKURU内蔵のアクセス分析はMEKURU上で公開している場合のみ動作します。ZIP設置版で使えないのは閲覧パスワードと公開/非公開の切替の2つで、閲覧制限はサーバーのBasic認証、公開の停止は設置ファイルの取り下げで代替します。納品形態を決める段階で伝えておくと行き違いを防げます。
Q. 納品後にPDFを差し替えたい場合、URLは変わりますか?
A. 変わりません。差し替えは買い切りが同一PDFで6回まで、サブスクが無制限で、いずれも公開URLは維持されます。配布済みのリンクやQRコードはそのまま使えるので、差し替え前提の案件でも安心して運用できます。
まとめ
- 納品前チェックはデータ/見た目/機能/納品形態の4カテゴリ20項目を、上から順に確認する
- 手戻りにつながりやすいのは②見た目・④納品形態の合意漏れ。とくに納品形態(公開URL/ZIP/自社サーバー設置)は制作前に合意しておく
- ZIP・自社サーバー設置で使えないのは、閲覧パスワードと公開/非公開の切替の2つ(閲覧制限はサーバーのBasic認証、公開の出し入れは設置ファイルの入れ替えで代替)。リード獲得とアクセス解析(GA4)はZIP設置版でも使える(設定手順は製品マニュアルの「リード獲得」のページ)
- コピー表記・スマホ表示・公開URLは、実際に納品するプランの状態で最終確認する
- 買い切り¥9,900/冊(税込・商用利用OK・コピー表記なし)は、受託納品にそのまま使える
チェックリストは案件ごとにコピーして、納品直前に上から順につぶしていくのがおすすめです。まずは手元のPDFで一度、変換から公開設定までを通しで試しておくと、実案件でチェックが速くなります。
納品するなら、コピー表記を消した状態で
クライアント納品では、商用利用OK・コピー表記なしの買い切り¥9,900/冊(税込)に切り替えておくと確実です。ZIP書き出し・自社サーバー公開にも対応し、そのまま納品物にできます。更新の多い案件はサブスク(月額¥3,850〜・税込)+保守という組み立ても選べます。
→ MEKURUのプランを見るはじめての方は、無料プラン(1冊・100ページ・300MBまで)で変換〜公開設定を通しで試せます。 → 無料ではじめる
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出典一覧
- MEKURU公式サイト — 料金プラン(買い切り・サブスク・無料)/ページ数・容量の上限/コピー表記/ZIP書き出し・自社サーバー公開/PDF差し替え・公開期間/全文検索・目次・OGP・ダウンロード許可・iframe埋め込み
※本記事の情報は2026年7月時点のものです。料金・仕様は変更される場合があります。掲載内容は各サービスの公式サイト等の一次情報に基づいて記載しています。最新の料金・仕様は各公式サイトでご確認ください。