電子ブックをOEM提供する方法と条件|印刷会社が自社ブランドで卸すには【2026年版】
本記事は、PDFをめくれる電子ブックに変換するツール「MEKURU(メクル)」の運営チームが執筆しています。他社ツールについては公式サイト等の一次情報をもとに記載しています(2026年7月時点)。
紙の受注が落ちるなか、「デジタルもやりませんか」と提案したい。でも自社にツールがなく、外注すると利益がほとんど残らない——。印刷会社の営業・企画からよく聞く悩みです。そこで検討したいのが、既存の電子ブックツールを土台にして、自社ブランドの製品・サービスとして顧客に提供する、いわゆるOEM的な卸し方です。この記事では、それが成り立つための「条件」と、契約から納品までの「方法」を、印刷会社の視点で整理します。
結論
– OEM提供が成り立つ条件は「商用利用OK・ツール表記が消える・再販できる」の3つ
– MEKURUは有料プランでこの3条件を満たす。URLまで自社にするならZIPかiframe
– 契約→自社デザイン→作成→納品の流れで提供でき、買い切りなら原価は1冊単位で確定
– ただしOEM専用の卸価格は設けていない。通常の有料プランに自社の利益を上乗せする
この記事は、電子ブック(デジタルカタログ)を自社ブランドの製品として顧客に提供したい印刷会社の営業・企画の方に向けて書いています。
そもそも電子ブックの「OEM提供」とは
ここでいうOEM提供とは、自社ではツールを開発せず、既存の電子ブックツールを土台にして、自社ブランドの製品・サービスとして顧客に提供することを指します。印刷会社が「うちのデジタルカタログサービス」として売り、裏側でMEKURUのようなツールを使う、というイメージです。
これが成り立つには、土台にするツール側が次の条件を満たしている必要があります。裏を返せば、この3つが揃っていないツールは、そのまま自社ブランドで卸すのが難しいということです。
- ① 商用利用が許可されているか … 顧客に販売する用途で使ってよいか
- ② ツールの表記・透かしが消えるか … 自社ブランドの制作物として出せるか
- ③ 再販が許可されているか … 顧客への販売メニューにしてよいか
以下、この3条件でMEKURUを見ていきます。
条件を満たしているか(商用利用・表記・再販)
① 商用利用:MEKURUの有料プランは商用利用OKです。買い切り(¥9,900/冊・税込)も月額(スタンダード・プレミアム)も対象で、顧客に納品・販売する用途で使えます。
② ツール表記が消えるか:有料プラン(買い切り・月額とも)では、MEKURUのコピー(表記)が画面から消えます。MEKURUはそもそも紙面に透かしを入れません。さらにテンプレート5種(デフォルト/クール/ポップ/和/北欧)、配色7項目、ロゴ、背景画像(PC/スマホ別)、フォントを設定できるので、見た目を自社・顧客仕様に寄せられます。無料プランは透かしありのため、この状態にするには有料プランが前提です。
③ 再販:MEKURUは制作会社・印刷会社向けの販売(再販)に対応しています。印刷会社も対象です。新しい収益メニューとして販売でき、契約の縛りなく顧客の資産として長期運用してもらえる建て付けです。
この3つが揃っているため、印刷会社が自社ブランドの「デジタルカタログ提供サービス」として卸す運用が組めます。ポイントは、有料プランならMEKURUのコピー表記が消え、しかも商用利用と再販がOKなこと。「うちのサービスです」という顔で顧客に出せます。
OEM提供の流れ(契約から納品まで)
実際に自社ブランドで提供するまでの流れは、大きく4ステップです。
STEP1: 有料プランを契約する
まず自社アカウントで有料プランを契約します。単発の受注が中心なら買い切り(¥9,900/冊・税込)、冊数が増える見込みなら後述のサブスクが候補です。初期費用は¥0、最低契約期間もありません。契約前に無料プラン(1冊・100ページ・300MBまで/フッターにMEKURUのコピー表記あり)で操作感を確かめておくと、社内に詳しい人がいなくても進めやすくなります。
STEP2: 自社ブランドにデザインを寄せる
テンプレート・配色・ロゴ・背景・フォントを、自社または顧客のブランドに合わせて設定します。ZIP書き出し版ならCSSを自由に編集できるので、細部まで作り込めます。ここで見た目を整えておくことが、「自社の制作物」として出すための肝です。
STEP3: PDFから電子ブックを作る
顧客から預かったPDF(または自社で制作したPDF)を取り込み、電子ブックにします。有料プランで作成すればMEKURUのコピー表記は入りません。PDF内のリンクや全文検索、目次、めくり表現もそのまま使えます。PDFが大きすぎて登録できないときは、まず軽量化を試します。
STEP4: 顧客に提供する
提供方法は2通りです。MEKURU上で公開してURL・QRで渡すか、ZIPで書き出して自社または顧客のサーバーに設置するか。ZIPで渡せばツールのアカウントに縛られず、顧客の資産として引き渡せます。FTPでの設置に不安があれば、アップロード代行(¥11,000・税込)も利用できます。
ここで、画面の見た目とは別に確認しておきたいのがURLです。MEKURU上で公開する場合、URLは mekuru-pdf.com 配下になります(スラッグは自由に設定できますが、独自ドメインには対応していません)。画面から表記が消えても、アドレスバーにはツールのドメインが残るということです。ドメインまで自社ブランドで統一したいなら、ZIPで書き出して自社・顧客のサーバーに設置するか、iframeで自社サイトのページに埋め込む形になります。顧客に「御社のドメインで公開します」と提案するなら、この2つのどちらかが前提です。
ひとつ正直に伝えておきます。ZIPで書き出してサーバーに設置した場合、閲覧パスワード・公開/非公開の切替は使えません。なお、リード獲得とアクセス解析(GA4)は、ブック設定で送信先URLと測定IDを登録すればZIP設置版でも使えます(受け取り先の作り方は製品マニュアルの「リード獲得」のページにまとめています)。これらはサーバー側の処理が必要なため、MEKURU上で公開しているときだけ動く機能だからです。ZIP設置版でアクセス状況を見たい・閲覧を制限したいときは、GAやSearch Console等の外部タグ、サーバー側のBasic認証で代替します。顧客に「アクセス解析つき」「会員限定公開」といった条件で提案するなら、MEKURU上公開を前提に見積もってください。
原価はいくらか(買い切りとサブスクの使い分け)
OEMで卸すとき、営業として一番読みたいのは原価です。MEKURUは1冊単位で原価が読めるのが特徴です。
- 単発・小ロットなら買い切り:1冊¥9,900(税込・1,000ページ/1GBまで)が原価です。案件ごとに費用が閉じるので、顧客に月額を請求せずに提案できます。ただしMEKURU上の公開期間は1年間(延長は¥3,300/年)です。「買い切り=永年公開」ではありませんが、ZIPで書き出した分は手元に残るので、自社・顧客のサーバーに設置しておけば表示は継続できます。
- 冊数が増えるならサブスク:スタンダードは月額¥3,850/年額¥38,500(税込)で冊数無制限・合計5,000ページまで。1冊あたりの原価を下げたいとき、複数の顧客案件をまとめて運用したいときに向きます。さらに大きいプレミアム(月額¥7,700/年額¥77,000・税込・合計10,000ページ)もあります。
ページ数で選べる先が変わる点に注意してください。 買い切りは1冊1,000ページまでなので、それを超えるカタログには使えません。101ページ以上ならサブスクが対象で、スタンダード・プレミアムとも1冊1,000ページ・1冊1GBまで扱えます(合計ページ数の上限はプランごとに5,000/10,000ページ)。印刷会社が扱う商品カタログはこの範囲に収まることが多いので、ページ数を先に確認してからプランを選ぶと見積もりがぶれません。
いずれの原価に、自社の制作費・保守費・提案工数を上乗せして提供価格を決めます(上乗せ幅は自社の判断です)。なお、1冊1,000ページ・1GBを超えるPDFや、社内に作る人手がない場合は、制作代行(1冊¥30,000〜)という選択肢もあります。「まず1件、制作は任せて売り方だけ覚える」という入り方もできます。
よくある質問
Q. OEM専用の卸価格や代理店契約はありますか?
A. 現時点でOEM専用の卸価格は設けていません。通常の有料プラン(買い切り¥9,900/冊・税込、または月額¥3,850〜・税込)を契約し、そこに自社の利益を上乗せして提供する形になります。再販(顧客への販売)自体は許可されています。
Q. 自社ブランドで出すと、MEKURUの名前は完全に消えますか?
A. 画面上の表記は消えます。有料プラン(買い切り・月額とも)では、MEKURUのコピー(表記)が消えます(MEKURUは紙面に透かしを入れません)。ロゴ・配色・テンプレートを自社仕様に設定すれば、自社の制作物として提供できます。ただしMEKURU上で公開する場合、URLは mekuru-pdf.com 配下のままです。アドレスバーまで自社ブランドにしたいときは、ZIPで自社・顧客のサーバーに設置するか、iframeで自社サイトに埋め込んでください。無料プランはフッターにコピー表記が入ります。
Q. 顧客が契約を続けなくても、電子ブックは残りますか?
A. ZIPで書き出して自社または顧客のサーバーに設置すれば、MEKURU上の公開期間(買い切りは1年・延長¥3,300/年)とは切り離して表示を継続できます。ZIP設置版で使えなくなるのは、閲覧パスワードと公開/非公開の切替の2つです。リード獲得とアクセス解析(GA4)は、ブック設定で送信先URLと測定IDを登録すればZIP設置版でも使えます。
Q. 納品後にカタログの中身を差し替えられますか?
A. PDFの差し替えは、サブスクなら無制限、買い切りは同一PDFにつき6回まで(内容の差異が大きい場合は不可)です。差し替えてもURLは維持されます。更新頻度が高い運用込みの案件はサブスク向きです。
まとめ
- 電子ブックのOEM提供が成り立つ条件は、商用利用OK・ツール表記が消える・再販できるの3つ
- MEKURUは有料プランでこの3条件を満たす(買い切り・月額とも表記が消え、MEKURUのコピー表記なし・商用利用OK・再販対応)
- 提供の流れは契約→自社デザイン→作成→納品の4ステップ。ZIPで書き出せば顧客の資産として引き渡せる
- 原価は買い切り¥9,900/冊(税込)、冊数が増えるならサブスク(月額¥3,850〜・税込)。上乗せ幅は自社で決める
- OEM専用の卸価格は設けていない点、買い切りのMEKURU上公開期間は1年である点は、提案前に押さえておく
まずは1冊、自社ブランドの仕上がりを確かめませんか?
MEKURUの無料プラン(1冊・100ページ・300MBまで/フッターにMEKURUのコピー表記あり)で操作感を試し、買い切り¥9,900/冊(税込)でコピー表記なし・自社ロゴの制作物に仕上げられます。
→ MEKURUを無料ではじめる関連記事
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出典一覧
- MEKURU公式サイト — 買い切り(MEKURUのコピー表記なし・商用利用OK・ZIP書き出し・自社サーバー公開)・有料プランで表記が消える・再販対応・サブスク料金・制作代行/アップロード代行・公開期間・PDF差し替え条件
※本記事の情報は2026年7月時点のものです。料金・仕様は変更される場合があります。掲載内容は各サービスの公式サイト等の一次情報に基づいて記載しています。最新の料金・仕様は各公式サイトでご確認ください。