電子ブック納品の見積書の書き方|そのまま使える項目テンプレと原価の考え方

電子ブック納品の見積書の書き方|そのまま使える項目テンプレと原価の考え方

クライアントから「カタログを電子ブックにしたい」と相談されたとき、いちばん手が止まるのが見積書です。制作費はいくら、運用費はどう書けばいいのか。ここでは、そのまま流用できる項目テンプレートと、金額の根拠になる「原価の考え方」をまとめます。

結論
– 見積は「制作費(一度きり)」と「運用費(年ごと)」の2ブロックに分ける
– 電子ブック化の原価は買い切りツールなら1冊単位で固定でき、案件ごとに費用を閉じられる
– 月額ツールを使うとクライアントに課金が残るため、納品案件では原価が読みにくくなる
– 運用費は「PDF差し替え回数」と「公開期間の延長」を根拠にすると説明しやすい

制作費と運用費を分けるだけで、見積がぐっと通りやすくなるよ!

この記事は、クライアントの電子ブックを制作・納品する制作会社の方に向けて書いています。自社のカタログを1冊だけ作りたい方は、金額の一部が自社利用の話に読み替えになる点だけご了承ください。

まず、見積は「制作費」と「運用費」に分ける

電子ブックの見積が難しく感じるのは、「一度きりの費用」と「毎年かかる費用」が混ざるからです。ここを最初に分けてしまえば、あとはテンプレートに数字を入れるだけになります。

  • 制作費(初回のみ):企画・データ整備・電子ブック化・サーバー設置など、納品までにかかる費用
  • 運用費(年ごと):公開の維持、PDFの差し替え、内容更新など、納品後にかかる費用

クライアントがいちばん気にするのは「来年以降いくら残るのか」です。運用費を先に切り出しておくと、その不安に先回りして答えられます。

見積書の項目テンプレート(コピーして使える)

下の表をそのまま見積書の下地にできます。金額欄はご自身の工数に合わせて設定してください(相場の断定を避けるため、ここでは金額を入れていません)。

【制作費:初回のみ】

項目 内容 原価の目安
企画・構成費 ページ構成・見せ方の設計 自社工数
入稿データ整備費 PDFの軽量化・リンク設定・体裁調整 自社工数
電子ブック化費用 PDFを電子ブックに変換・書き出し ツールの1冊あたり費用
サーバー設置費 ZIPを納品先サーバーへアップロード 自社工数 or 設置代行費
ディレクション費 進行管理・確認対応 自社工数

【運用費:年ごと】

項目 内容 原価の目安
公開維持費 公開期間の維持・延長 ツールの年間延長費
PDF差し替え費 内容更新(差し替え作業) 差し替え回数の範囲内は原価ゼロ
内容更新費 大幅な作り直しが必要なとき 電子ブック化費用に準ずる

各項目の原価の考え方(MEKURUを使う場合)

見積の金額は自由に設定できますが、その土台になる「原価」がぶれると利益が読めません。ここでは電子ブック作成ツールMEKURU(メクル)を使った場合の原価を例に、各項目の考え方を示します。数値は各サービスの公式サイト等の一次情報に基づいています。

  • 電子ブック化費用の原価:MEKURUの買い切りは1冊¥9,900(税込)。1冊あたりで原価が固定されるので、「電子ブック化費用=¥9,900+自社の手間賃」という形で見積を組めます。案件が終わっても月額が発生しないため、費用が案件ごとに閉じます。
  • 買い切りの中身:1冊1,000ページまで・1冊1GBまで・提供元のコピー表記なし・商用利用OK・ZIPダウンロード対応・自社サーバー公開OK。クライアントのサーバーに置いて「制作物として納品」できます。
  • サーバー設置費の原価:自社で設置するなら工数だけ。設置を外注するなら、MEKURUのアップロード代行¥11,000(税込)が原価の目安になります(FTPアップロード対応サーバーが対象)。
  • 制作そのものを外注する場合:社内に作る人手がないときは、MEKURUの制作代行1冊¥30,000〜を仕入れとして見積に乗せる方法もあります。
ひとつだけ注意。ZIPで納品して自社サーバーに置くと、使えなくなる機能があるよ。

なお、ZIPで書き出してクライアントのサーバーに設置する形では、閲覧パスワード・公開/非公開の切替は使えません(これらはサーバー処理が必要なため、MEKURU上で公開したときのみ動作します)。なお、リード獲得とアクセス解析(GA4)は、ブック設定で送信先URLと測定IDを登録すればZIP設置版でも使えます(受け取り先の作り方は製品マニュアルの「リード獲得」のページにまとめています)。ZIP版ではGoogleアナリティクスなどの外部タグやサーバー側のBasic認証で代替します。見積に「アクセス解析」や「閲覧制限」を入れるなら、どちらの公開方法かを先に決めておきましょう。ツールの選び方から迷っている場合は、先に電子ブック作成ツールおすすめ比較で候補を絞っておくと、見積の原価も決めやすくなります。

運用費(保守・更新費)の根拠の出し方

運用費は「なんとなく年◯万円」では通りません。作業の中身に紐づけると、クライアントも納得しやすくなります。

  • 公開維持費:MEKURUの買い切りは公開期間が1年間で、MEKURU上で公開を続ける場合の延長は¥3,300/年です。ここに管理の手間賃を乗せて年額を設計します(ZIPで書き出した分はクライアントの手元に残ります)。
  • PDF差し替え費:買い切りは同一PDFの差し替えが6回まででき、URLは維持されます。「年◯回までの差し替えは運用費に含む」と書けば、範囲がはっきりします。差異が大きい差し替えは再作成扱いになるため、その場合は別項目にします。
  • 内容更新費:ページ構成から変わる大幅更新は、電子ブック化費用に準じた別見積にしておくと、後のトラブルを防げます。

月額ツールで見積を作ると、この運用費が「クライアントが毎月払い続ける課金」に置き換わります。制作会社が立て替える形になったり、毎月の請求をクライアントと調整し続けたりと、案件が終わっても費用の話が続きます。買い切りなら、初年度以降にかかるのはMEKURU上で公開を続ける場合の延長費(¥3,300/年)程度に抑えられます。

「初年度の制作費」と「翌年以降の維持費」を並べて見せると、比較検討でも選ばれやすいよ。

よくある質問

Q. 買い切りで作った電子ブックは、翌年以降も費用がかかりますか?
A. MEKURUの買い切りは公開期間が1年間です。MEKURU上で公開を続ける場合の延長は¥3,300/年です。ZIPで書き出した分はクライアントの手元に残ります。

Q. クライアントのPDF差し替えは、見積のどこに入れますか?
A. 買い切りは同一PDFの差し替えが6回までできます。「年◯回までは運用費に含む」と書くと範囲が明確になります。差異が大きい差し替えは再作成扱いなので、別項目にします。

Q. サーバー設置費はいくらで見積もればいいですか?
A. 自社で設置するなら工数分だけです。外注するなら、MEKURUのアップロード代行¥11,000(税込)が原価の目安になります。ここに自社の手間賃を乗せて設定してください。

まとめ

電子ブックの見積は、「制作費(初回)」と「運用費(年ごと)」に分けるだけで、ぐっと書きやすくなります。金額そのものは各社の工数しだいですが、電子ブック化の原価を1冊単位で固定できると、案件ごとに費用が閉じて利益が読めます。

まずは本記事のテンプレートを下地に、電子ブック化費用に買い切りの原価(¥9,900/冊)を当てはめて、1本試作してみてください。MEKURUは無料プランで1冊(100ページ・300MBまで)試せるので、実際の作業感と原価をつかんでから見積に落とし込めます。

まずは原価を体感する
MEKURUの無料プランで1冊作ってみると、電子ブック化にかかる手間と原価が具体的につかめます。原価が固まれば、あとはテンプレートに自社の工数を乗せるだけです。
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出典:各サービスの料金・仕様は、各社の公式サイト等の一次情報に基づいています(MEKURU: https://mekuru-pdf.com/ )。

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