サブドメインで電子ブックを公開する方法|サブドメインの作り方とZIP設置の手順【2026年版】
本記事は、PDFをめくれる電子ブックに変換するツール「MEKURU(メクル)」の運営チームが執筆しています。他社ツールについては公式サイト等の一次情報をもとに記載しています(2026年時点)。
「クライアントのサイトはそのままに、電子カタログだけ別のURLで見せたい」——制作会社が電子ブックを納品するとき、catalog.client.co.jp のようなサブドメインでの公開を求められることがあります。既存サイトを触らずに済み、クライアントのドメイン資産としてもきれいに残せるからです。この記事では、サブドメインの作り方から、電子ブック一式をそこに設置して公開するまでの手順を順番に解説します。
結論
– サブドメインは、契約中のレンタルサーバーの管理画面から数ステップで追加できる
– 電子ブックはMEKURUでZIP書き出しし、サブドメインの公開フォルダに置くだけ
– 全体で4ステップ。反映待ちを除けば、作業自体はそれほど時間はかからない
– ツール上の公開URLは独自ドメインに非対応。ドメイン配下に実体を置くならZIP設置が基本(iframe埋め込みで見た目だけ自社ドメインにする方法は別途ある)
この記事は、クライアントの電子ブックを制作し、クライアントのドメイン配下に納品したい制作会社の方に向けて書いています。自社の販促用に1本だけ公開したい場合も、手順はそのまま使えます。
そもそもサブドメインとは(サブディレクトリとの違い)
サブドメインは、メインのドメインの前に文字列を足して作る、独立したアドレスです。
- メインドメイン:
example.com - サブドメイン:
catalog.example.com/book.example.comなど
よく似たものにサブディレクトリ(example.com/catalog/)があります。違いをかんたんに整理すると次のとおりです。
| サブドメイン | サブディレクトリ | |
|---|---|---|
| 例 | catalog.example.com |
example.com/catalog/ |
| 位置づけ | メインサイトと切り離した別領域 | メインサイトの中の1フォルダ |
| 向いている用途 | カタログ・特設ページなど独立した公開物 | 既存サイトの一部として足すページ |
電子カタログを既存サイトとは切り離して独立させたい、あるいはクライアント側でカタログだけ別管理したい——そうした納品では、サブドメインが扱いやすい選択肢になります。
準備するもの
サブドメインで電子ブックを公開するには、次の3つが必要です。
- サブドメインを作れるレンタルサーバー(=独自ドメインを管理しているサーバー)
- サーバーへのFTP接続情報(ホスト名・ユーザー名・パスワード。管理画面に記載)
- 電子ブックのZIP一式
3のZIP書き出しは、MEKURUでは買い切り(1冊¥9,900・税込)またはサブスクで対応しています。無料プランはZIP書き出しに非対応なので、サーバー設置を前提にするなら買い切り以上を選びます。書き出したZIPは自己完結ビューア同梱で、設置したファイルだけで電子ブックが表示されます。
サブドメインで電子ブックを公開する手順
MEKURUを例に、サブドメインの作成から公開までを4ステップで進めます。特別なサーバープログラムは不要で、FTPが使える一般的なレンタルサーバーに設置できます。ただし表示の速さや安定性は設置先のサーバーの性能・回線しだいなので、ページ数が多く容量の大きいブックほど、サーバーの余裕も見て選んでおくと安心です。
STEP1: MEKURUでPDFを電子ブックにしてZIPで書き出す
MEKURUにPDFをアップロードすると、めくれる電子ブックに自動変換されます。変換できたら、管理画面のZIP書き出し(ダウンロード)からHTML一式をZIPで書き出します。
納品用は買い切り(¥9,900/冊・税込・MEKURUのコピー表記なし)で書き出します。つまずきやすい点:無料プランはそもそもZIP書き出しに対応していないため、ここで買い切りかサブスクの契約が済んでいるかを先に確認します。
STEP2: サーバーの管理画面でサブドメインを追加する
契約しているレンタルサーバーの管理画面(コントロールパネル)を開き、「サブドメイン設定」にあたるメニューから、使いたい文字列(例:catalog)を追加します。対象のドメインをそのサーバーで管理していれば、多くのサーバーでは必要なDNSの設定と、公開用フォルダの作成まで自動で行われます。
なお、クライアントのドメインを別のレジストラ(お名前.comなど)で取得済みで、ホスティングだけ別サーバーというケースでは、この自動設定だけでは足りません。レジストラ側でネームサーバーをサーバー側に向けるか、サーバー側で発行されるCNAME/Aレコードをレジストラ側のDNS設定に追加する必要があります(設定画面はレジストラごとに異なるため、具体的な操作は各レジストラの公式ヘルプを確認してください)。そもそもどのサーバーに置くか迷う場合は、どのレンタルサーバーを選べばいい?電子ブック設置向けの比較も参考にしてください。
つまずきやすい点:追加した直後はまだ表示できないことがあります。サブドメインが実際に見えるようになるまでには、インターネット全体に設定が伝わる時間(反映待ち)が必要な場合があるためです。しばらく置いてから確認します。なお、メニュー名や操作画面はサーバーごとに異なります。
STEP3: ZIPを解凍してサブドメインの公開フォルダにアップロードする
書き出したZIPをパソコンで解凍し、フォルダ一式をFTPでアップロードします。
- アップロード先:STEP2で作ったサブドメイン用の公開フォルダ(サブドメイン名のフォルダが自動生成されていることが多い。名称はサーバーにより異なります)を指定します。
- やり方:FTPソフト(FileZillaなど)に管理画面のFTP接続情報を入力して接続し、解凍したフォルダの中身を階層を崩さず構造ごとそのまま上げます。
- つまずきやすい点:一部のファイルだけを上げるとビューアが読み込めず表示が崩れます。
index.htmlを含む中身を丸ごと、階層を保ったまま上げるのがコツです。
STEP4: サブドメインのURLを開いて表示を確認する
https://catalog.example.com/ のように、作ったサブドメインのURLをブラウザで開き、電子ブックがめくれるか確認します。
うまくいかないとき:ページが真っ白・画像が出ない場合は、index.html の置き場所やフォルダの階層がずれていることが多いので、STEP3のアップロード先を見直します。「サーバーが見つからない」と出る場合は、STEP2の反映がまだ済んでいない可能性があるので、少し時間を置いて再度開きます。ここまで表示できれば公開完了です。
サブドメインで公開するときの注意点
ツール上(mekuru-pdf.com配下)での公開と違い、サブドメイン設置版ではサーバー処理が必要な一部の機能の代わりに、サーバー側・外部ツール側の仕組みを使います。納品前に押さえておきたいのは次の3点です。
- 閲覧を制限したいとき:ZIP設置版では閲覧パスワードは使えません。代わりにサーバーのBasic認証でアクセスを制限します。
- 公開・非公開を切り替えたいとき:ZIP設置版では公開/非公開の切替は使えません。設置したファイルを置く・下ろすことで管理します。
- アクセス数を見たいとき:ブック設定の「ZIP版のアクセス解析」にGA4の測定ID(Gで始まるID)を入れておくと、設置したビューアにGA4タグが自動で埋め込まれ、めくられたページ数などを計測できます。ただし、GA4側でカスタムディメンション(
page_number)を登録しないと、レポートの表にはページ別のデータが出ません。しかも登録した日以降のデータにしか適用されないので、計測を始める前に登録しておきます。登録の手順はMEKURUの製品マニュアル(/manual/zip)を参照してください。
もう一点、ドメインまわりで混同しやすいのがツール上の公開URLです。MEKURU上で公開した場合のURLは mekuru-pdf.com 配下で、独自ドメインには非対応です。ファイルをサブドメイン配下に実体として置くなら、この記事のようにZIPで書き出してサーバーに設置します。なお、ZIPを設置せずに、MEKURU上で公開したブックをiframeで自社サイトのページに埋め込む方法もあり、この場合はアドレスバーの表示だけを自社ドメインにできます。ただしこの方法ではブック本体はMEKURU側から配信されるため、表示の速さや安定性はMEKURU側の状況にも左右されます。ページ数が多く容量の大きいブックや、安定して見せたい納品では、ZIPを設置先のサーバーに置く方が確実です。
よくある質問
Q. サブドメインとサブディレクトリ、どちらで公開すべきですか?
A. カタログを既存サイトと切り離して独立させたい、クライアント側で別管理したい場合はサブドメインが向いています。既存サイトの一部として足すならサブディレクトリでも問題ありません。ZIPの設置手順自体はどちらでも同じです。
Q. 独自ドメインのトップ(example.com)で電子ブックを公開できますか?
A. できます。トップでもサブドメインでも、公開したいフォルダにZIP一式を設置すれば表示されます。ただしMEKURU上での公開は mekuru-pdf.com 配下となり独自ドメインには非対応なので、独自ドメインで見せる場合はZIP設置が前提です。
Q. 買い切りの公開期間(1年)が過ぎたら、サブドメインの電子ブックも消えますか?
A. 消えません。設置済みのZIPはMEKURUと通信しないため、公開期間が終わったあとも設置先のサーバーで表示し続けられます。ただしZIPの書き出し自体は契約が有効なうちだけなので、取り直しの可能性があるなら期限内に書き出しておきます。MEKURU上の公開期間の延長は¥3,300/年です。
Q. サブドメインに閲覧制限をかけられますか?
A. サーバーのBasic認証を使えば、IDとパスワードを知っている人だけに見せることができます。ZIP設置版ではMEKURUの閲覧パスワード機能は使えないため、この方法で代替します。
まとめ
サブドメインでの電子ブック公開は、①MEKURUでZIP書き出し → ②サーバー管理画面でサブドメインを追加 → ③公開フォルダにアップロード → ④URLで確認の4ステップで完了します。サブドメインは契約中のレンタルサーバーの管理画面から数ステップで作れ、反映待ちを除けば、作業自体はそれほど時間はかかりません。
ツール上の公開は独自ドメインに非対応なので、catalog.client.co.jp のようにクライアントのドメイン配下で見せたいなら、ZIP設置が前提になります。まずは無料プランで電子ブックの仕上がりを試し、納品が決まったら買い切り(¥9,900/冊)でZIPを書き出して設置する、という流れがスムーズです。
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出典
- MEKURU 公式サイト(料金・ZIP書き出し・アクセス解析・アップロード代行の仕様):https://mekuru-pdf.com/
- サブドメインの作成手順・DNSの反映・Basic認証は、各レンタルサーバーの公式サイト等の一次情報に基づく(メニュー名・操作画面はサーバーごとに異なります)